自分で申し込んだ覚えがないのに「登録完了」「料金を払ってください」と出たら、払わず、連絡せず、ブラウザを閉じれば済みます。
その画面は、私も見たことがあります。閉じても出てきたので、ブラウザの履歴などを消しました。
この画面は、ウェブサイトを見ているときに出ます。IPAは、サイトを訪問してきた利用者にお金の支払いを要求する手口と説明していて、動画や写真を見ようとしたときに、高額な代金を請求する画面が出る例を挙げています。
この記事は、その画面が出たときに、順番にやることを書いています。料金や内容を確かめて、自分で申し込んだ登録は別の話です。
画面に出ているのは、契約が成立した、という言い分です
IPAは、この手口をこう説明しています。利用者に契約へ同意する意思がないのに、「有料会員契約が成立(登録)した」と表示して、お金を払わせようとします(IPA)。
警察庁は、契約した覚えがないのに、請求してくる側が契約は有効だと言ってきた場合について、「契約は無効なので支払い義務はありません」と書いています(警察庁)。
画面に出る端末の情報やIPアドレスも、同じ手口の一部です。IPAは「これらの情報で個人を特定することは出来ません」、警察庁は「IPアドレスやプロバイダ情報から個人情報を特定されることはありません」としています。
払わない、連絡しない
画面に電話番号やメールアドレス、「退会はこちら」のボタンがあっても、連絡しないでください。IPAは「『連絡させてお金を支払わせる』ことこそがワンクリック請求の目的です」と書いています。
国民生活センターの事例には、スマホで動画のサイトを見ていたら、突然「登録完了」の画面になった人がいます。電話をすると約50万円を請求され、30万円を払えば返金すると言われて電子マネーで払いましたが、返金はありませんでした。同じ文書には「『誤作動の人はこちら』『退会はこちら』などの案内があっても、決して連絡してはいけません」、「事業者にお金を払ってしまうと取り戻すことは困難です」とあります(国民生活センター)。
まず、画面を閉じる
IPAが案内しているのは、ブラウザを閉じることです。「対処としてはブラウザを閉じるだけです」とあります。
- パソコンでは、AltキーとF4キーを同時に押します。閉じられないときは、Ctrl、Alt、Deleteを同時に押してタスクマネージャーを開き、ブラウザを選んで「タスクの終了」を押します
- スマホでは、タブを選ぶアイコンを長押しして、「タブを閉じる」を選びます
- あとでブラウザを開き直したとき、「ページの復元」が出ても、「復元」は押さずに「×」で閉じます。「復元」を押すと、閉じたときのページをもう一度読み込むので、同じ画面がまた出ます
「ウイルスに感染しています」という偽の警告の閉じ方は、こちらにまとめています。

閉じても出てくるときは、履歴を消す
私は、閉じても画面が出てきたので、ブラウザの履歴などを消しました。消し方は、ブラウザごとに公式の手順があります。
iPhoneのSafari(Apple)
- 「設定」アプリを開いて、「アプリ」を選び、「Safari」をタップします
- 画面を下へ送って、「履歴とWebサイトデータを消去」を選びます
- 消去する期間を選んで、「履歴を消去」を押します
「履歴を消去」がグレーで押せないときは、消去するデータがないか、スクリーンタイムでWebコンテンツの制限がかかっています。
パソコンのChrome(Google)
- 右上の「その他」のアイコンから、「閲覧履歴データを削除」を選びます
- 期間を選びます。「1 時間以内」や「全期間」などがあります。画面が出たときから今までを含む範囲を選びます
- 「Cookie と他のサイトデータ」にチェックを入れ、ほかに消したい項目があればチェックして、「データを削除」を押します
Googleは、Cookieを削除すると、ユーザー情報を保持しているサイトからログアウトしたり、保存した設定が削除されたりする可能性があると書いています。ほかのサイトにも影響が出るので、期間は必要な範囲に絞ります。
パソコンのEdge(Microsoft)
- 右上の「設定など」から「設定」を開き、「プライバシー、検索、サービス」に進みます
- 「閲覧データをクリアする」の「クリアするものを選択」を開きます
- 「時間の範囲」を選び、「閲覧の履歴」と「Cookie およびその他のサイト データ」にチェックを入れて、「今すぐクリア」を押します
Edgeで同期を使っているときは、同期の対象にしている項目の削除が、同期しているほかの端末にも反映されます。Cookieを消すと、ログインしているサイトからログアウトされることがあります。
消したあとも画面が出るときは、請求の画面の連絡先には連絡せず、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口に相談できます。電話は03-5978-7509で、受付は10時から17時、土日祝日と年末年始は除きます。ウイルスや不正アクセスなどの技術的な相談を受ける窓口です。契約や支払いの相談は受けていないので、そちらは下の消費生活センターになります。
払ってしまった、連絡してしまったとき
払ってしまったときは、最寄りの警察に相談します。警察庁は「お金を支払ってしまった」「悪質な請求や取立てに困っている」場合は最寄りの警察へ、契約が有効かどうかは弁護士かお近くの消費生活センターへ、と案内しています。
連絡して、請求書のようなものが届いたときや、支払いについて不安が消えないときは、消費生活センターに相談します。電話は消費者ホットライン188です。国民生活センターは「お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)」としています。
請求のメールや画面は、消さずに残しておくと、相談のときに見せられます。画面は、閉じる前に撮れるなら、スクリーンショットを撮っておきます。
家族には、先にこう言っておく
家族のスマホでこの画面が出たら、連絡せず、払わず、先に家族に見せてもらう。ここまでを先に伝えておくと、焦ってその場で連絡するのを避けられます。
画面が本物の警告のように見えるときは、こちらで見分け方を書いています。

