見ただけで相手に渡る情報は、ふつうのサイトと同じ範囲です。パソコンやブラウザが古いと、見ただけで不正なプログラムを入れられることがあります。被害につながりやすいのは、そのあとに押す・入れる・落とす、の操作です。
ニュースで話題になった危ないサイトは、気になるものです。「見ただけで何か抜かれるの?」と思った人は、多いはずです。
見ただけで相手に渡るもの
サイトを開くと、そのサイトを運営している側には、次のようなことが伝わります。
- どの回線から来たか(接続元のIPアドレス)
- ブラウザの種類やバージョン、OSの種類(MDN:User-Agent)
- 開いた日時、どのページから来たか
接続元のIPアドレスは、つなぐ以上、相手に必ず伝わります。ブラウザやOSの種類、どのページから来たかは、ブラウザの設定や送り方によって、伝わらないこともあります。どれも、どのサイトを開いても同じで、怪しいサイトだけの話ではありません。会社や学校のネットワークからつなぐと、その組織の回線から来たことが分かる場合があります。
氏名や住所、パスワードが、見ただけで渡るわけではありません。
条件しだいで起きること
総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」には、悪意のあるサイトの中に「閲覧しただけでウイルスに感染したり、パソコンが壊れてしまうものもあります」と書いてあります(悪意のあるWebサイトへの対策)。
これは、パソコンやブラウザにある弱点(脆弱性)を突かれて、不正なプログラムが入るものです。更新を放っておくと、「さまざまな攻撃のきっかけを与えてしまう」と、同じ総務省のサイトにあります(ソフトウェアの最新化)。OSとブラウザを最新にして、自動更新は止めないようにと勧めています。更新が止まっていると、この入口が開いたままです。
被害につながりやすいのは、そのあとの操作
サイトを開いたあとに、次のことをすると、被害につながりやすくなります。
- ファイルを落として、開く
- IDやパスワード、カード番号を入れる
- 通知の許可を求める表示で、許可を押す

見ただけの段階で、何でも抜かれるわけではありません。分かれ目は、更新が止まっていないことと、そのあとに何も押していないことです。
開いてしまったら
話題の危ないサイトは、気になっても見に行かない。もし開いてしまっても、何も押していなければ落ち着いて閉じて、ブラウザの更新が止まっていないかだけ見る。私は、こうします。
ブラウザの更新は、Chromeならこの順で見られます(Googleの説明)。
- Chromeを開き、右上の縦に並んだ三つの点を押します。
- 「ヘルプ」から「Google Chrome について」を選びます。この画面を開くと、更新があるかの確認が始まります。
- 確認が終わるまで待ちます。「再起動」のボタンが出たら、押して更新を済ませます。ボタンも、エラーの表示も出なければ、最新です。
エラーが出たときや、更新が管理者に止められていると出たときは、最新とは限りません。対処は、Googleの更新エラーの案内で見られます。
Chrome以外のブラウザやスマホも、更新が止まっていないかを見ます。パソコンのOSの更新(WindowsならWindows Update)も同じです。開いた時点で更新が止まっていたら、念のためウイルススキャンもかけます。Windowsなら、標準のセキュリティ機能で足ります(Microsoft:Windows セキュリティ)。
ファイルを落とした、入力した、許可を押したとき
見ただけの段階を越えています。したことに合わせて、次の記事を開いてください。
ファイルを落として開いたとき。

「ウイルスに感染しています」のような警告が出て、押したとき。サイトの通知を許可してしまったときも、この記事です。

リンクからアプリを入れたとき。

偽のサイトにIDやパスワード、カード番号を入れたとき。赤い警告が出ていなかったときも、入れたあとの手順は同じです。

そもそも、見に行かない
総務省は、悪意のあるサイトへの対策で、いちばん心がけることを「怪しいホームページはできる限り近寄らないようにすること」としています。
話題になった危ないサイトは、検索結果やSNSで、リンクが回ってきます。見に行く理由は、たいてい好奇心です。家族に聞かれたら、「見ただけで全部抜かれるわけではないけれど、見に行く必要もない」と伝えれば足ります。
本物そっくりのアドレスの偽サイトについては、こちらに書きました。


