「更新プログラムを構成しています」が終わらない|電源を切っていいかの見分け方

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「更新プログラムを構成しています」が終わらない|電源を切っていいかの見分け方

夜、そろそろ寝ようとパソコンを終わらせたら、電源メニューに「更新してシャットダウン」しか出てこなかった。仕方ないのでそれを押した——。

画面が切り替わって、「更新プログラムを構成しています ○% 完了」「コンピューターの電源を切らないでください」。ここまでは普通です。問題はこのあとで、30分経っても、1時間経っても、パーセントの数字が1つも動きません。

画面には電源を切るなと書いてあります。でも、もう寝たい。——あるいは、そのまま寝てしまって、朝になっても同じ画面のまま。今日この中の書類を出さなければいけない。

この記事が答えるのは1つだけです。「電源を切っていいのか。どうなったら切っていいと判断していいのか。」

先に1つだけ。会社から貸してもらっているパソコンなら、この先は自分でやらず、社内の担当者へ連絡してください。勝手に電源を切ると、直せる人が直せなくなることがあります。ここから先は、ご自身のパソコンの話です。

お使いのパソコンがWindows 11なら、文面が少し違います。「0~100%完了 コンピューターの電源を入れたままにしてください」や「Windowsの準備をしています コンピューターの電源を入れたままにしてください。」と出ます。言い方が違うだけで、起きていることは同じです。そのままお読みください。

目次

結論:待った時間では判断できません。まず「画面のくるくる」(回っている点の輪)を見ます

電源を切っていいかどうかは、待った時間では判断できません。

いちばん先に見るのは、画面のくるくるです。文字の下あたりで、小さな点がぐるぐる回っているあれです。点の輪が回っているなら、パソコンは完全には固まっていません。ただし、回っていること自体は「更新が進んでいる」証拠にはなりません。くるくるは画面を描く部分が動いているしるしで、更新の作業そのものを映してはいないからです。回り方がとても遅いこともあるので、1〜2分、同じ点を見続けてください。位置が少しでも変わるなら回っています。まったく同じ場所のままなら「固まっている」と見ます。

これを先に置くのは、どの機種でも必ず見られるからです。本体の音や熱、ランプは、機種によっては最初から取れません。くるくるだけは、目の前の画面にあります。

くるくるが出ていない機種もあります。そのときは音・熱・2種類のランプで補います。くるくると合わせて5つ、順に説明します。

なぜ時間で判断しないのか。理由は身も蓋もありません。「何分待てば強制終了していい」という基準を、マイクロソフトは公表していないからです。その裏取りは記事の後半に書きました。

先に、判断のルールを渡します

確かめ方はあとの章で説明します。その結果の使い方を、先に書きます。次の3つのどれかに必ず当てはまります。

  1. 「動いている」が1つでもあれば → まず待つ。画面の文字が何時間変わっていなくても、そこは気にしなくて構いません。ただし待つのは一晩までです。合図が出ていても一晩を超えたなら、2番と同じ扱いにします
  2. 全部が「止まっている疑い」なら → 「一晩」で線を引く。この記事の「一晩」は6〜8時間以上です。その状態が続いたなら、強制終了を検討する段階です
  3. 確かめる手段がそもそも無いなら(くるくるが出ていない・SSDで無音・ファンレス・ランプが無い)→ 5つとも使えません。この場合の基準も「一晩」だけです

とくに3番です。「確かめられなかった」は「止まっている」ではありません。手がかりが取れなかった方は3番で、行き先は同じ「一晩」です。どちらに転んでも、判断は必ず終わります。

正直に書きますが、この「一晩」に根拠はありません。誰も数字を公表していないからです。それでも、寝ている間は待つ代償がほとんどない——失うものが一番少ない置き方として、ここに線を引きます。

締切があって待てない方は、「動いているのに、もう待てない方へ」まで進んでください。すでに一晩たっている方は、合図が出ていても「それでも動かないときの、強制終了の手順とリスク」へ進んでください。

パソコンの中で何が起きているのか

更新プログラムのインストールは、引っ越しの荷ほどきによく似ています。ダウンロードが終わった時点では、部屋に段ボールが積み上がっただけ。そこから箱を開け、古い物と入れ替え、空き箱を片づける。この作業を、Windowsはあなたがログインしていない状態でないとできません。だから再起動のタイミングでまとめてやります。あの画面は、その最中です。

ここで電源を切るのは、荷ほどきの途中で部屋の電気を落として出ていくようなものです。運が良ければ続きから再開できます。運が悪ければ、古い物と新しい物が混ざったまま残ります。Windowsが起動しなくなるのは、この「混ざったまま」の状態です。

怖い話に感じたと思いますが、脅すつもりはありません。起動しなくなるのを避けるための順番を、このあと書きます。まず確かめる、だめなら備えてから切る、そして切ったあとに出る画面ごとの直し方まで用意しました。

パーセントの数字が均等に進まないのも、これで説明がつきます。小さな箱を100個さばく場面では数字がどんどん動き、大きな箱を1つ抱えた場面では同じ数字のまま長く止まります。ですので数字の大小は、状態の良し悪しを表しません。「30%だから重症、90%だから軽症」ということはないのです。数字は判断材料から外してください。

「本当に止まっている」と「動いているのに見えないだけ」を見分ける

画面が変わらないことと、パソコンが止まっていることは別の話です。上から順に見てください。1つでも「動いている」が見つかったら、そこで終わりです。キーボードやマウスは触っても構いません。更新が壊れることはありません。

見るところ動いている合図
画面のくるくる点の輪が回っている
本体の音ファンの音が変わる/カリカリ音
本体の熱温かい風が出る
Num Lockランプ押すと点く・消える
ディスクアクセスランプ不規則に点滅する

いちばん上のくるくるだけで済むことがほとんどです。下の4つは、くるくるが出ていない機種のための補いです。ディスクアクセスランプは、付いている機種ならいちばん確実ですが、最近の薄型ノートには付いていないことが多いので最後に置いています。

  • 「合図が出ない」と判断するのは、1〜2分じっと見続けてからです。ちらっと見ただけで決めないでください
  • そもそも確かめられない項目は、判断材料から外します。くるくるが出ていない、SSDで無音、ファンレス、ランプが無い——どれも結果が無いだけで、悪い結果ではありません。5つ全部がそうでも行き止まりにはならず、ルールの3番(基準は「一晩」だけ)に進みます

画面のくるくると、Num Lockランプ

画面に点が輪になって回るアニメーションが出ているなら、回り続けている間は、少なくとも画面を描く仕組みは生きています。点が完全に固まったなら、それは強い手がかりです。

もう1つ、キーボードのNum Lockキー(テンキーの上あたり)を押してみてください。押すたびにランプが点いたり消えたりするなら、キーの入力を受け取れています。テンキーが無い機種はCaps Lockで代用できます。Num Lockが「F11」などに小さく併記されている機種では、左下の「Fn」キーを押しながらそのキーを押します。ランプ自体が無いなら、この確認は「確かめられない」です。

ただし、反応がないからといって止まっていると決めつけないでください。更新の段階によっては、正常でもキーボードが反応しません。「反応すれば動いている」とは言えても、その逆は言えないのです。

音と熱:ファンが動いていれば中身も動いています

本体に耳を近づけてください。ファンの回転音が、大きくなったり小さくなったりしていませんか。変化があるなら、中で仕事の量が変わっている——働いています。

HDD(円盤を回して記録する昔ながらの方式)ならカリカリ、ジジジという細かい音も聞こえます。SSD(電子部品だけで記録する新しい方式)は無音なので、この方法は使えません。

自分のがどちらか分からない方へ。今は調べようがないので、見当のつけ方だけ。

  • 2016年より前の厚いノート/ずっしり重い/電源投入直後に「ウィーン」という回転音の覚えがある → HDD寄り
  • 2016年以降の薄いノート/驚くほど軽い → SSD寄り

あくまで傾向です。言い切れないなら、音は判断材料から外して、残りの4つで見てください。

音が分かりにくいときは排気口に手をかざします。温かい風が出ていれば働いています。ただし熱は、固まっていても残っているだけのことがあり、省電力の薄型ノートは正常でも冷たいまま。熱よりファンの音の「変化」が確かです。

ディスクアクセスランプはどこにあるか

ノートなら手前の縁、デスクトップなら前面に、小さなランプが2〜4個並んでいます。アイコンで見分けます。

  • 稲妻・電池・丸に縦棒 → 電源かバッテリーのランプ。これは違います
  • 円筒を横から見た形(横長の楕円に線)、または四角を重ねた形 → これがディスクアクセスランプです

迷ったら光り方で見分けます。電源とバッテリーは、点きっぱなしか規則正しくゆっくり点滅。でたらめな間隔でチカチカしているものが、ディスクアクセスランプです。これが点滅しているなら、パソコンは今まさに読み書きをしています。画面が1時間変わっていなくても、待ってください。

ただし正直に書きますが、最近の薄型ノートには、このランプが最初から付いていない機種がかなりあります。探して見当たらなければ、そこで諦めて構いません。この記事がくるくるを先に置いているのは、そのためです。

結局、どう使えばいいのか

ここもごまかさずに書きます。5つすべてが止まっていても、それは「止まっている証明」にはなりません。くるくるが出ない機種、SSDで無音の機種、ランプの無い機種では、正常でも手がかりが取れないからです。分かるのは「動いている証拠が見つからなかった」までです。

それでも、ここで宙ぶらりんにはしません。証明はできませんが、決めることはできます。

  • 「動いている」が1つでもあった → 待ちます。ただし一晩を超えたら、合図が出ていても下と同じ扱いです(待てない事情がある方は次の章へ)
  • 1つも無かった(「止まっている疑い」でも「確かめられない」でも同じ扱い)→ まだ一晩たっていないなら、一晩たつまで待つ(夜なら朝まで)。すでに一晩たっているなら、強制終了を検討する段階です

動いているのに、もう待てない方へ

「動いている」と分かった。でも今日、この中の書類を出さないといけない。——その方に書きます。

まず、いちばん損の大きい手から。動いている証拠があるパソコンを途中で切るのが、最悪の一手です。起動しなくなれば、書類どころか本体ごと何日も使えません。締切に間に合わせるための操作で、締切を確実に落とします。

そこで、狙う先を変えてください。今日必要なのは「このパソコン」ではなく「その書類」です。

書類のコピーを、パソコンの外から探す

スマホか別のパソコンから、次を順に見てください。固まっているパソコンには一切触りません。

  • OneDrive(スマホのアプリか、ブラウザで onedrive.live.com)。「デスクトップ」「ドキュメント」が同期されている設定は多く、本人が知らないまま入っていることがあります。まずここを
  • Googleドライブ、Dropbox。使った覚えがあるなら中を見る
  • メールの「送信済み」。一度でも誰かに添付して送っていれば残っています。LINEやチャットも同じ
  • USBメモリ、外付けハードディスク。別のパソコンに挿せば読めます

それでも見つからないとき

  • 別の端末で作り直す。家族のパソコン、スマホやタブレットのOfficeアプリでも、短い書類なら作れます
  • 印刷して出す書類なら、コンビニのネットプリントが使えます

それでも切ると決めるなら——止めはしません。ただし次の章のリスクと、回復キーの準備を先に済ませてください。

それでも動かないときの、強制終了の手順とリスク

先にリスクから書きます。ここを飛ばさないでください。

更新プログラムのインストール中に電源を切ると、Windowsが起動しなくなることがあります。NECのサポートページにも「更新プログラムのインストール中にパソコンを強制終了すると、パソコンが正常に動作しなくなる場合があります」とはっきり書かれています。

「たいていは大丈夫です」とは書きません。壊れる可能性がある操作だと認めたうえで、それでもやるしかない状況の条件を渡します。3つです。

  • 前の章の5つの確認(くるくる・音・熱・Num Lockランプ・ディスクアクセスランプ)で、動いている証拠が1つも見つからない。または、合図は出ているのに、画面が何も変わらない
  • その状態が一晩(この記事では6〜8時間以上と考えます)変わっていない
  • ここまで読んだうえで、それでも先に進めたい

バックアップのことが頭をよぎったと思います。取っていなかったことを責める気はまったくありません。ただ、今この場でできることは無いので、その話は片づいてからにしましょう。

この「一晩」は、待てる人のための線です。実際には、3時間ほど見て何も変わらなければ切る、という線引きをする人もいます。その判断を否定はしません。

ただし、3時間たてば安全になる、という意味ではありません。線を短くするほど、起動しなくなる目を自分で引き受けることになります。とくに手がかりが1つも取れない機種は、頼れるのが時間だけです。

短くすると決めたなら、先に2つだけ済ませてください。次の見出しの48桁の回復キーを控えることと、今日いる書類をパソコンの外から取り出しておくことです。

電源ボタンを押す前に、48桁の「回復キー」を控えてください

最近の量販店モデル(Windows 11 Home をMicrosoftアカウントでセットアップしたもの)は、「デバイスの暗号化」が最初からオンになっています。中身に鍵がかかっている状態です。

更新は、Windowsが起動するための部分そのものを入れ替える作業です。その最中に電源を切って中途半端な状態が残ると、次に電源を入れたとき、48桁の数字(回復キー)を入力しないと先に進めない青い画面が出ることがあります。このキーが手元にないと、自分のパソコンなのに中のデータに手が届きません。

キーはマイクロソフトのサーバーに預けられているので、固まっている今でもスマホから取り出せます。スマホで https://account.microsoft.com/devices/recoverykey を開き、そのパソコンのセットアップに使ったMicrosoftアカウントでサインインしてください。48桁が表示されるので、書き写すか撮影しておきます。

ここでサインインそのものができないことがあります。確認コードの届け先が、いま固まっているそのパソコンになっている場合です。パスワードを思い出せないときも同じで、その場合は次の「キーが表示されなかったら」をそのまま読んでください。行き先は同じです。

キーが表示されなかったら、切ってはいけないのか

一番知りたいところだと思うので、はっきり書きます。キーが手に入らなくても、切ってはいけないということはありません。ただし、表示されない理由は2つあり、意味がまるで違います。

  • そもそも暗号化されていない(安心なほう)。Microsoftアカウントを使わずにセットアップしたパソコンや古いパソコンでは、オフのままのことがよくあります。その場合は48桁を聞かれません
  • 別のMicrosoftアカウントに預けられている(危ないほう)。サインインしたアカウントが、セットアップに使ったものと違うだけ、というパターンです

今この場で見分ける方法はありません。ですので、まず心当たりのあるMicrosoftアカウントを全部試してください(家族のもの、古いメールアドレスのものも)。

なお会社のパソコンは、鍵を会社側が持っているので、この方法では出てきません。出てこないからオフだ、とは考えないでください。ご自身のパソコンで、それでも出てこなければ——そもそもサインインできなかった、パスワードが分からなくて試せなかった場合も含めて——暗号化がオフの見込みが高いと考えて、切って構いません。オンならキーは自動で保存されるので、どこにも無いなら、かかっていない可能性が高いからです。ただし外れることもあります。起動後に48桁を求められたら自分では開けません。そのときはサポート窓口へ——そこまで承知して切ってください。

面倒に見えますが、ここを飛ばして詰まった方が本当に多いところです。3分で済みます。

手順

  1. ノートなら、ACアダプター(電源コード)をつなぎます。作業中にバッテリーが切れて落ちるのが、一番まずい終わり方です。
  2. 本体の電源ボタンを、押したままにします。何秒と決めず、画面が消えてファンの音が止まるまで指を離さないでください。
  3. 完全に消えたら、指を離して30秒ほど置きます。すぐに入れ直さないでください。
  4. もう一度、電源ボタンを押して起動します。
  5. ここからは、何が出ても触らないでください。更新の続きが始まることも、真っ暗なままのこともあります。真っ暗な時間は、長くても5分ほどが目安です。もう一度切りたくなっても我慢を。
  6. 5分たっても真っ暗のまま、メーカーのロゴすら出ないなら、そこで待つのはやめて構いません。このあとの「E:また同じ画面に戻った/真っ暗なまま何も出ない」(この章のいちばん最後です)に進んでください。

電源を入れ直したあと、Windowsは自分で直そうとします

起動し直したあとに起きることは、次のどれかです。自分がどれかを決めてから、その見出しだけ読んでください。

  • A:何事もなく起動した
  • B:「変更を元に戻しています」と出た
  • CとD:青い画面が出た
  • E:また同じ「更新プログラムを構成しています」に戻った/真っ暗なまま何も出ない

青い画面はCとDの2種類あります。見分け方は1つだけ。48桁の数字を入れる欄があるかどうかです。入力欄があればD、四角いボタンが並んでいるだけならCです。

A:何事もなく起動した

一番多いパターンです。Windowsが自分で元の状態に戻すか、続きを片づけてから起動しています。

落ち着いたら「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」を開き、その更新が「正常にインストールされました」か、失敗と記録されているかを見てください。失敗していたら、時間のあるときに「更新プログラムのチェック」でやり直させます。

B:「変更を元に戻しています」と出た

「更新プログラムを構成できませんでした 変更を元に戻しています コンピューターの電源を切らないでください」——Windowsが自分で後片づけをしているところです。

不安になる文面ですが、想定された動きです。ここで電源を切るのが、一番やってはいけないことです。終わるまで待ってください。

C:起動できず、青い画面のメニューが出た

マイクロソフトの説明によると、Windowsが何度か正しく起動できないと、自動的に「回復環境」という修理モードが立ち上がります。故障の知らせではなく、Windowsが自分で直そうとしている画面です。次の順番で試します。

  1. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」と進みます。
    最初の画面に「詳細オプション」があるときは、それを押します。
  2. まず「スタートアップ修復」。原因を自分で探して直します。時間がかかるので、ここでも待ちます。
  3. 直らなければ「更新プログラムのアンインストール」「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」と2段で進みます。今回の更新を取り消す操作です。
  4. それでもだめなら「システムの復元」。調子が良かった日に戻します。
    ただし最初から無効なパソコンも多く、その場合は戻れる日付が1つも出ません。そのときは次のサポート窓口へ。

「この PC を初期状態に戻す」は選ばないでください。設定やアプリが消えます。その前にメーカーのサポート窓口へ電話を。

型番は本体の裏のシール(ノートなら裏返した真ん中あたり)か保証書・購入時の箱にあります。これと「更新中に固まって強制終了した」経緯を伝えれば話が早いです。

D:48桁の「回復キー」を求める青い画面が出た

「回復キーを入力してください」と表示され、48桁を入れる欄が出ている画面です。これは故障ではありません。暗号化された中身を開ける鍵を、Windowsが念のため確かめているだけです。

キーは、そのパソコンのセットアップに使ったMicrosoftアカウントに預けられています。スマホで https://account.microsoft.com/devices/recoverykey を開いてサインインし、表示された48桁をそのまま入力すれば先に進めます。

サインインできない、キーが表示されない場合は、自分では開けられません。パソコンメーカーのサポート窓口へ。会社から貸してもらっているパソコンなら、自分で探さず社内の担当者へ。

E:また同じ画面に戻った/真っ暗なまま何も出ない

また「更新プログラムを構成しています ○%」に戻った場合。がっかりしますが、失敗とは限りません。中断された作業を、Windowsが最初からやり直しているところです。

やることは1回目とまったく同じです。もう一度5つの確認をやり直し、動いている証拠が1つでもあれば待ちます。上限もここまでと同じで、一晩を超えたら待つのをやめて構いません。ただし、2回目も同じところで止まったなら、自力での対処はここまでです。強制終了を3回も4回も繰り返すのは、傷を増やすだけ。メーカーのサポート窓口へ。

画面が真っ暗で、メーカーのロゴすら出ない場合。5分待っても何も出ないなら、次を順に試します。

  1. USBメモリ、外付けハードディスク、SDカードを全部抜いて、電源を入れ直します。挿さっているせいで起動が止まることがあります
  2. 暗いところで画面に顔を近づけ、うっすら映っていないか見ます。映っているなら、明るさが最小なだけです
  3. それでも真っ暗ならメーカーのサポート窓口へ。ここから先は部品側の問題かもしれません

無事に起動したあと「前より遅い気がする」ことがあります。大きな更新の直後は、裏側で後処理が続くためです。しばらくしても戻らないときは、下の記事の手順を。

補足:なぜこの記事に「◯分待て」と書かないのか

待ち時間の目安を分単位・時間単位で書いている記事はたくさんあります。書く前に、その出どころを確認しました。

  • マイクロソフトの「Windows の更新に関する問題のトラブルシューティング」には、待ち時間の目安は書かれていません。あるのは「更新プログラムをダウンロードしてインストールするために必要な時間は、接続速度、ネットワーク設定、および更新プログラムのサイズによって異なります」という一文だけです
  • パソコンメーカーのサポートページも、NECの案内を見ると「数時間待っても」という幅のある書き方で、具体的な分数は出していません

つまり、出回っている数字はどこかの誰かが経験から決めた数字です。実際、小さな更新か大型更新か、HDDかSSDかで、かかる時間は何倍も変わります。同じ「1時間止まっている」でも意味がまるで違うのです。時間ではなく画面のくるくるを見てください、というのはそういう意味です。

次から同じ目に遭わないための設定

寝る直前に更新が始まってしまうこと自体は、設定で減らせます。

  • アクティブ時間(この時間帯は再起動しないでほしい、という指定)
    「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「アクティブ時間」で「手動」に。最大18時間まで、分は00固定です
  • 再起動のスケジュール
    ダウンロードが終わっているとき、Windows Updateの画面に出ます。日時を指定できます
  • 更新の一時停止
    「設定」→「Windows Update」→「更新の一時停止」。マイクロソフトの案内では今日から最大35日間まで止められます。ただし一時避難です。止めっぱなしにしないでください

一番確実なのは、実は設定ではありません。寝る前や、出かける直前に更新を始めない。日中に自分から「更新プログラムのチェック」を押して、終わるのを見届ける。これだけです。

そしてもう1つ、落ち着いたころで構いません。大事なファイルのコピーを、パソコンの外にも置いておいてください。今日のような日にいちばん助かるのが、これです。

コピーを置いていなかったせいで何が起きるかは、こちらに書きました。

やってはいけないこと

  • 何度も電源を入れ直す
    Windowsは起動の失敗が続くと回復環境に入ります。むやみに繰り返すと、直そうとしている作業まで止めてしまいます。
  • いきなりコンセントを抜く/バッテリーを外す
    電源ボタンより乱暴な切り方です。ボタンが反応しないときの最後の手段に。
  • 更新そのものを止めて放置する
    更新は見つかった穴をふさぐ作業でもあります。無効にしたままにしないでください。
  • 「Windows 更新 修復」で出てきた知らないソフトを入れる
    困っている人ほど広告をクリックしてしまいます。新しいソフトを入れて解決することはありません。

まとめ

  • 「何分待てば強制終了していい」という公式の基準はありません。ネットの数字に出典はない
  • 見るのは時間ではなく、まず「画面のくるくる」。回っていれば完全には固まっていない。ただし回っていても更新が進んでいる証拠にはならないので、一晩を超えたら同じ扱い。出ていない機種は音・熱・Num Lockランプ・アクセスランプで補う
  • 動いている証拠が1つでもあれば、待つ。1つも無いまま一晩たったら、強制終了を検討する段階
  • 「確かめられなかった」は「止まっている」ではない。手がかりが取れない機種でも、基準は同じ「一晩」
  • 締切があるなら、取りに行くのはパソコンではなく書類。OneDrive、メールの送信済み、USBメモリを先に当たる
  • 切る前に48桁の「回復キー」を控える。出てこなくても切ってよいが、起動後に求められたらサポート窓口へ
  • 起動しなくなっても、「スタートアップ修復」という道がある

この画面の前でつらいのは、待つこと自体より、あとどれくらい待てばいいのか誰も教えてくれないことだと思います。それは誰にも分かりません。それでも、目の前のパソコンから読み取れるものはあります。

まず画面のくるくるを見てきてください。点の輪が回っていたら、一晩までは、その場を離れて大丈夫です。夜の方は寝てしまってください。すでに朝で、もう待てない方は、パソコンではなく書類のほうを探しに行きましょう。一晩を超えてしまった方は、回っていても強制終了を考える段階です。

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この記事を書いた人

会社で社内IT(いわゆる情シス寄り)の仕事をしています。
毎日のように「パソコンが遅い」「変な画面が出た」と相談されるので、
その経験をもとに、専門用語少なめでメモしています。

カメラと子どもの写真が好きですが、
凝った撮影テクニックより「どう残すか・どう守るか」派です。

写真をなくしたくない人や、
家族や職場で“なんちゃってPC係”にされている人の
助けになればうれしいです。

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